家康の時計実はベルギー製 国王職人、自作と偽る?

 【共同】1611年にスペイン国王フェリペ3世から徳川家康に贈られ、これまでスペイン製とされていたぜんまい式西洋時計を静岡大がエックス線で調べたところ、定説よりも8年さかのぼる1573年にベルギーで作られた可能性が高いことが26日、時計を保管している久能山東照宮博物館への取材で分かった。

 小林一哉副館長は「ベルギーの時計職人がスペイン国王のお抱えとなり、時計を献上する際、別人が作ったものを自作と偽って納めたのではないか」と推測している。

 博物館によると、これまで本体に付けられた銘板の内容から、時計は国王お抱えの時計職人が1581年にマドリードで作ったものとされてきたが、エックス線の調査で、銘板の下に8年前にブリュッセルで作られたことを示す文字が隠されていたことが判明。制作者の名前もベルギー出身で、お抱えとなった職人とは違っていたという。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る