原油相場、下げ止まり 米減産見通し強まる

 【共同】昨夏以降の原油相場急落に下げ止まり感が出てきた。一時は1バレル=40ドル割れに迫った米国産標準油種(WTI)は2月に入り、50ドルを挟み一進一退の展開となっている。米国で生産が減少するとの見通しが強まっているためだ。価格が上昇に転じれば、ガソリン高や灯油高を通じ、日本の家計を圧迫する可能性がある。

 石油サービス大手ベーカー・ヒューズによると、全米の石油掘削装置(リグ)の稼働数は2月20日時点で1019。直近のピークだった昨年10月10日から約37%も減った。原油価格の下落に伴い、石油開発企業が採算の悪い地域の掘削を休止したためだ。米国で産出される新型原油シェールオイルは、一般的に中東産原油より生産コストが高いとされる。

 リグの稼働数減少は約半年後に生産量減少につながるとされ、供給過剰感が後退して相場が下げ止まる要因となった。ウクライナや中東の情勢不安も「ロシアなど産油国から供給が滞りかねない」(市場関係者)との思惑を呼び、相場を下支えした。米エネルギー情報局(EIA)は今後緩やかな上昇を見込み、ことし10〜12月期の相場を1バレル=64ドル程度と予測する。

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