輸出回復、6カ月連続増 円安と米国経済が追い風

 【共同】輸出の回復傾向が鮮明になってきた。財務省が18日発表した2月の貿易統計によると、円安と好調な米国経済を追い風に輸出額は6カ月連続で前年同月を上回った。大手製造業の間では生産の「国内回帰」の動きが出始めており、景気のけん引役として輸出拡大への期待が高まっている。

 2月の輸出額は5兆9411億円で、前年同月に比べ2・4%増えた。春節(旧正月)の影響で中国向けが17・3%減となるマイナス要因があったものの、米国と欧州連合(EU)向けが増加して全体を押し上げた。

 とりわけ景気好調な米国が、日本の輸出産業を支える構図が強まっている。昨年12月以降、前年同月比の増加幅は3カ月続けて10%を超え、ことし2月も自動車やその部品の輸出が伸びた。

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