米、イラク要衝を初空爆 対過激派、奪還作戦始まる

 【共同】イラク治安部隊などは25日、過激派組織「イスラム国」から北部の要衝ティクリートを奪還する作戦を再開した。米軍など有志国が初めて空爆を実施し、イラク側の攻撃を支援した。米国防総省が明らかにした。ロイター通信によると、イラクのアバディ首相は国営テレビで「作戦の最終ページが開かれた」と強調した。

 奪還作戦は今月2日に開始後、足踏み状態が続いていたが、有志国が初の空爆に踏み切ったことで事態が大きく展開する可能性がある。

 ティクリート奪還とその後の治安維持は、当面の焦点である北部の最大都市モスル奪還に向けた試金石。ただ米国と対立するイランが同作戦に軍事顧問を派遣し、主導権の所在が曖昧になっていたことなどから、米国内では懸念の声が出ていた。

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