自殺は急傾斜地域で高率 山間部は環境が影響か

 【共同】住宅が立つ場所が斜面と平たんなところを比較すると、斜面の方が自殺率が高く、傾斜が急になるほど高率になるとの研究成果を和歌山県立医大の岡檀講師(健康社会学)と統計数理研究所のチームが30日までにまとめた。

 地理的環境と自殺率の関係が明らかになるのはまれで、自殺の予防につながる成果。傾斜が厳しい山間部では、住民の行き来が少なく医療施設や商店なども少ないため孤立しやすい環境であることが影響し、精神的に追い込まれている可能性があるとみられる。ただし、急傾斜地域でも都市部の神戸市や長崎市などで自殺率は低かった。

 岡講師は対策について「山間部に住む人は、忍耐強く、助けを求めることに抵抗を感じる傾向がある。そうした特徴を理解した上で、周囲が見守る必要がある」と話している。

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