BP、ALECから脱退〜温暖化否定論と決別

　英石油大手BPがこのほど、アメリカ立法交流評議会（ALEC）からの脱退を表明した。ALECは保守派の政治団体で、気候変動対策や再生可能エネルギーを促進する州法などに反対して非難を浴びており、最近は関係を断つ大手企業が増えている。

　サンフランシスコ・クロニクルによると、ALECの「温暖化否定論」は、2014年に脱退を発表したグーグルのエリック・シュミット会長が「温暖化に関してうそをついている」と同団体を糾弾したことで注目されるようになった。石油会社の脱退もBPが最初ではなく、14年にオキシデンタル（テキサス州）が脱けている。

　BPは、ALECの気候変動への姿勢を脱退の理由にしている訳ではなく、ナショナルジャーナル誌とのインタビューでは単に「政策研究団体との関係は常に見直しを行っており、最新の評価に基づいて、ALECの会員資格を更新しなくてもBPが現在関心を持っている政策問題は効果的に追求できると判断した」と説明している。

　シリコンバレーのIT企業では、イーベイ、フェイスブック、ヤフー、イェルプなど多数がすでにALECから脱退している。

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