特ダネ志向の落とし穴 記事撤回、裏付け取材欠く

 【共同】米誌ローリング・ストーンがバージニア大の性暴力を伝えた昨年11月の記事を撤回した。被害者とされる女性の主張に疑問が生じ、虚報の疑いすら出てきたからだ。記事は掲載時から反響を呼び、米メディアは撤回に衝撃を受けている。特ダネ志向の落とし穴にはまり、裏付け取材を欠いたとみられる。

 バージニア大は第3代ジェファーソン大統領が創設した有名大。昨年は全米で大学の性暴力が問題化し、オバマ大統領も根絶を訴えた。

 2008年から同誌に書いてきた女性契約記者が記事を執筆した。女性への取材を何度も重ねた末、男子学生中心のサークルのパーティーで7人に暴行されたとする様子を詳細に描いた。内容とタイミング、大学の知名度が重なり、大きな話題になった。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る