iPS移植、より安全に 腫瘍化の恐れを除去

 【共同】人工多能性幹細胞(iPS細胞)を分化させて移植用の細胞をつくる際に、分化せずに残ったiPS細胞を効率良く取り除く技術を開発したと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などが9日付の米科学誌電子版に発表した。

 未分化のiPS細胞が移植されると、目的とする細胞とは異なる腫瘍になる恐れがあり、再生医療の安全性を高めると期待できるという。チームは、別の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)でも同じ効果を確かめたとしている。

 チームは細胞の表面にある糖鎖という化合物に注目。iPS細胞特有の糖鎖にくっつくタンパク質を見つけ、細胞を殺す毒素を組み込んだ。人の皮膚細胞とiPS細胞を混ぜて培養し、このタンパク質を加えたところ、iPS細胞だけが死んで取り除かれた。

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