外交も大統領選左右 実績問われるクリントン氏

 【共同】次期大統領選への出馬を12日表明した民主党のクリントン前国務長官は、中間層を支援する姿勢を前面に出し、経済政策を共和党との対立軸と位置づける構えだ。ただ中東やウクライナの混乱が深まる中、外交政策も争点として重みを増している。国務長官時代の実績も厳しい目にさらされることになり、選挙戦の行方を左右しそうだ。

 クリントン氏は出馬表明の動画で、外交について触れることは控えた。中間層の最大の関心事は経済問題との判断に加え、イラクやシリアでの過激派組織「イスラム国」の台頭や、ウクライナ東部の混乱長期化でオバマ外交への国民の評価が厳しくなっていることも背景にある。

 クリントン氏が意欲的に取り組んだアジア重視戦略は目に見える成果に乏しく、「リセット」と呼ばれたロシアとの関係改善も今や跡形もない。大詰めを迎えているイラン核協議はクリントン氏が布石を打ったが、議会やイスラエルの強い批判にさらされている。

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