アップル、カメラ技術のベンチャーを買収

 アップルはこのほど、イスラエルのカメラ技術会社リンクス・コンピュテーショナル・イメージング(LinX Computational Imaging)を買収した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、アップルの広報担当者は「当社は時折小さなテクノロジー企業を買収するが、普通その目的や計画については説明しない」と述べた。関係者の話では、約2000万ドルの買収価格が協議されていた。

 リンクスは2011年、業界ベテランのジブ・アター氏とアンドレー・トブチグレコ氏によって設立され、タブレット型多機能端末やスマートフォン用の小型カメラの開発・販売を行っている。同社のカメラは、同時に複数の画像を捉えるセンサーと独自のアルゴリズムを使って奥行きを測定し、3D画像の地図を作成できる。14年にはこの小さなカメラ・モジュールを使い、普通の屋内の暗い環境で高画質の写真撮影に成功しており、かさばる装置を使わなくても1眼レフ(SLR)カメラ並みの画質を提供できるという。

 この技術で、背景の自動削除、3D物体モデリング、顔認識といった機能を向上できる可能性がある。アップルは近年イスラエルで存在感を高めており、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は今年2月にイスラエルを訪れた際「イスラエルには、外国ではアップル最大の研究・開発拠点があり、700人以上が働いている」と話した。

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