北米沿岸に800テラベクレル着へ 原発事故のセシウム137

 【共同】東京電力福島第1原発事故で海洋に放出された放射性セシウム137の約5%に当たる800テラベクレル(テラは1兆)が北米大陸の西海岸に到達するとの研究結果を福島大学環境放射能研究所の青山道夫教授がまとめ、24日までにウィーンの学会で発表した。約1年後にはほぼ全量がたどり着くという。

 日本の原子力規制委員会は、100テラベクレルを放出する大事故の発生確率を原子炉1基につき100万年に1回以下に抑える安全目標を決めているが、今回の数値はその8倍に相当する。

 しかし、西海岸に既に到達したセシウム137の海水中の濃度は米国の観測では1リットル当たり1~2ミリベクレルで、青山氏は「800テラベクレル全量が到達しても濃度が大きく上昇することはなく、健康には全く影響しない」と説明している。

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