iPad不具合でフライトに遅れ〜アメリカン航空、50便以上

 アメリカン航空でこのほど、操縦士に配布しているアップルのタブレット型多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」用航路表示アプリケーションに不具合が起き、29日までに世界で50便以上の運航に遅れが出た。

 ロサンゼルス・タイムズによると、大半の航空会社は操縦士に対し、航路図やフライト・マニュアルなどをデジタル表示するタブレット端末を配布している。アメリカンは今回、アプリの不具合で操縦士が出発前に航路図を確認できず、28日に24便、29日朝に30便で遅延が発生したと説明した。

 アプリを作成したボーイングの商用航空サービス子会社ジェプセン(Jeppesen、コロラド州)によると、不具合はロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(バージニア州)のターミナル図の重複が原因。操縦士は不具合を修復するためアプリを削除した後、再インストールするためインターネットに接続できるゲートまで機体を戻す必要があった。

 アメリカンは2013年、それまでは分厚い印刷物だった航路図などの文書をデジタル化し、アイパッド用アプリを導入した。デルタ航空も同年、操縦士1万1000人にマイクロソフトのタブレット「Surface 2(サーフェス)」を配布したほか、ユナイテッド航空は11年、ジェプセンの「Mobile FliteDeck」アプリを搭載したアイパッドの使用を開始した。

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