TPP妥結へ交渉加速 米貿易法成立、大統領署名

 【共同】オバマ大統領は29日(日本時間30日)、環太平洋連携協定(TPP)交渉の妥結に不可欠な「貿易促進権限(TPA)法案」に署名した。これにより議会が通商交渉権限を大統領に一任するTPA法が成立。TPP交渉は妥結に向けて加速する。

 大統領が通商交渉権限を握るのは2007年7月の失効以来、約8年ぶり。TPP交渉妥結の条件が整ったことで、参加する日米など12カ国は7月下旬にも閣僚会合を開く方向で調整を急ぐ。来週中には、日米事務レベル協議を日本で再開する見通し。

 オバマ氏は、貿易自由化の影響で国内の雇用が失われることを懸念する与党民主党が成立を求めた、失業者対策の関連法案にも署名した。

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