ルーツたどるオバマ氏 亡き父の故郷ケニア

 【共同】オバマ大統領は24日、ケニアの首都ナイロビ入りし、アフリカ訪問を開始する。オバマ氏にとってケニアは亡き父の故郷だが、大統領就任後に同国を訪れるのは初めて。在任中にルーツをたどり、米国初の黒人大統領である自らの座標軸を確かめる訪問になりそうだ。

 オバマ氏は就任以来、アフリカのサハラ砂漠以南を3回訪れた。2009年にガーナを訪問、13年にはセネガル、南アフリカ、タンザニアを歴訪した。南アのマンデラ元大統領の追悼行事に出席するため、13年に再び南アを訪れたが、いずれもケニアに立ち寄ることはなかった。

 07年のケニア大統領選後に起きた暴動を首謀したなどとして、現大統領のケニヤッタ氏が人道に対する罪などで国際刑事裁判所(ICC)に訴追されていたことが背景にある。加えて、米国内の白人支持層への配慮から、黒人大統領であることをことさらアピールすることになりかねないケニア訪問に遠慮があった節もある。

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