三菱自、米生産撤退発表 海外は東南アジア集中
- 2015年7月27日
- 日本発ニュース
【共同】三菱自動車は27日、ことし11月末に米国での自動車生産から撤退すると正式に発表した。岡崎工場(愛知県岡崎市)に生産を移し、米国工場は売却先を探す。今月30日の取締役会で決める。相川哲郎社長は東京都内の本社で記者会見し、世界中で販売する方針は変えないが、海外の生産拠点は東南アジア諸国連合(ASEAN)に集中していく考えを示した。
世界の主要メーカーが競争する米国市場では、富士重工業やマツダが販売を伸ばす一方で、2012年にはスズキが四輪車の販売を断念しており、国内中堅メーカーの明暗が鮮明になっている。
相川氏は米国生産からの撤退に関して「今の生産規模では工場維持は困難。選択と集中の観点から決めた」と理由を述べた。生産終了による米国販売への影響について「関税障壁が比較的少なく(日本などからの)輸出でも競争力は保てる」と説明。16年度の北米販売目標14万台を引き下げる考えはないと強調した。
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