GEとNFL、脳震盪診断機器の共同開発を強化 〜 スマートフォンで脳電図
- 2015年7月28日
- ハイテク情報
ゼネラル・エレクトリック(GE)と全米フットボール・リーグ(NFL)は、脳震盪(のうしんとう)を検知できる携行型システムの開発をさらに強化するために、50万ドルを追加出資した。
NFLはこれまで、アメリカン・フットボール選手の25%以上が脳震盪を経験するにもかかわらず、防止策に取り組まない姿勢を厳しく批判されてきた。
アントレプレナー誌によると、NFLはそこで、GEの協力を得て、選手が脳震盪を起こしているかどうかや、外傷による脳内への悪影響を現場で診断できる機器の開発に乗り出し、新興企業のブレインスコープ(BrainScope)と提携した。
ブレインスコープは、スマートフォンと接続して脳電図を作成することで、選手が脳震盪を起こしているかどうかをその場で診断できるアヘッド200(Ahead 200)という機器とシステムを開発中だ。
ブレインスコープは、今回の50万ドルを使って高校生の選手を対象に試験運用を強化し、狙い通りに現場で確実に機能するかどうか実証する。
現場での診断を可能にする機器やシステムは、米軍での応用という別の商機も期待される。外傷が原因で内部に損傷が起きた場合、脳波を読み取って脳電図を調べることで適切な処置を取ることが可能となる。
米国防省では、現場での内傷診断を可能にする携行型機器を医務班に導入するために、ブレインスコープに3000万ドルの巨額を投資している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開