輸入制限、牛73万トンで発動 豚15万トン、TPP日米調整
- 2015年7月30日
- 日本発ニュース
【共同】環太平洋連携協定(TPP)交渉の日米協議は29日(日本時間30日)、日本の牛・豚肉関税の緊急輸入制限(セーフガード)の発動基準で最終調整に入った。牛肉は協定発効15年目に輸入総量が約73万9000トン、安い価格帯の豚肉は10年目に15万トンを上回った場合に発動する。
日本は米国に対し、牛豚肉関税を段階的に半分以下に引き下げるため、国内農家への影響を抑えるセーフガードの発動基準が焦点になっていた。近年の輸入実績を踏まえて基準を決めており、政府はこれを上回れば関税を引き上げる設計にしたため影響を抑えられると判断した。
牛肉関税は協定発効時に現在の38.5%から27.5%になり、10年目には20%、15年目以降は9%と段階的に引き下げていくことが固まっている。セーフガードは、15年目は約73万9000トンを超えたら18%に引き上げる。18年目以降は毎年、発動後の関税率を1%ずつ引き下げる。
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