被爆地訪問で告白決意 米原爆開発参加の元技術者 

 【共同】米国が原爆を開発した「マンハッタン計画」の重要な工程に参加した元技術者のノーマン・ブラウンさん(91)が1日までに共同通信に対し、1994年に広島、長崎を訪問、原爆の悲惨さに触れたことで自分の過去をようやく友人の日本人女性に告白できたと語った。

 首都ワシントンの自宅でインタビューに応じた。ブラウンさんは長崎に投下された原爆のプルトニウム純化などの工程に技術者として加わった。被爆国の友人に自らの体験をぜひ話そうと思ったが、ためらいが先に立ち、葛藤したという。

 女性は、川崎市在住の黒坂三和子さんで現在、60代後半。黒坂さんは共同通信の電話取材に「私も満州から引き揚げた家庭に生まれた。中国に対しては加害者でブラウンさんを責めようとは思わない」と答えた。

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