首相が米副大統領に抗議 盗聴疑惑で調査要求 

 【共同】安倍晋三首相は5日午前、バイデン副大統領と電話会談し、米国家安全保障局(NSA)が日本の省庁などを盗聴していたとする機密資料を内部告発サイト「ウィキリークス」が公表したことをめぐり「事実なら同盟国の信頼関係を揺るがしかねず、深刻な懸念を表明せざるを得ない」と抗議した。調査と結果説明も求めた。バイデン氏は陳謝した。

 電話会談は米側の要請で設定され、約30分間だった。菅義偉官房長官によると、バイデン氏は「オバマ大統領ともども、大きな議論を呼び、迷惑をかけて大変申し訳ない」と述べた。

 沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)移設問題や、閣僚会合で合意が見送られた環太平洋連携協定(TPP)は議題とならなかった。

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