捕虜は「最大の不名誉」 日本軍への供述記録発見

 【共同】日中戦争時に、中国側の捕虜になった後で帰還した日本軍兵士約40人を取り調べた日本の中国派遣軍の記録文書が10日までに見つかった。釈放されたり脱出したりして部隊に戻った兵士は、捕虜になった心境を「最大の不名誉」などと供述。中国共産党軍(八路軍)が日本兵捕虜を比較的厚遇し、戦意を低下させる思想教育の実情も浮かび上がった。

 いったん捕虜になった兵士を調べた日本軍の文書は珍しく、中国に派遣された軍の状況を知る貴重な資料になりそうだ。

 見つかったのは、1941年2月付で「軍事極秘」の朱印が押された「捕虜帰還者に関する参考資料」など百数十枚。北京に司令部を置く「北支那方面軍」の法務部に当時勤務していた勝尾一男氏=45年戦死=が金沢市の自宅に残していた。東京都に住む次男の哲二氏(76)が保管している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る