事故30年、空の安全願う 御巣鷹に慰霊登山、式典も
- 2015年8月12日
- 日本発ニュース
【共同】520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故は12日、発生から30年を迎えた。遺族や関係者は墜落現場となった「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)に慰霊登山。歳月に思いをめぐらせながら犠牲者を悼み、空の安全を願った。夕には麓の「慰霊の園」で追悼慰霊式が開かれた。
高齢遺族の増加や日航社員の世代交代で事故の風化が懸念されている。一方、事故を直接知らない遺族や交通機関の関係者らが尾根を訪れ、教訓を受け継ごうとする動きも出てきている。
遺族らは尾根の墜落地点にある「昇魂之碑」の前に集まり、黙とう。遺族でつくる「8・12連絡会」の美谷島邦子事務局長(68)は「技術が進歩しても、安全を守るのは一人一人の意識だ。これからも命の重さを伝え続けたい。若い人も御巣鷹に来て、目に見えない思いを感じてほしい」と話した。
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