川内原発1号、発送電開始 1年11カ月ぶり

 【共同】九州電力は14日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県)で発電と送電を始めた。東京電力福島第1原発事故を教訓に厳格化された新規制基準下で初めて原発の電気が九州の家庭や企業に流れた。九電は他の大手電力に先んじて原発活用に回帰した。国内に原発の電気が流れるのは、政治判断で一時的に稼働した関西電力大飯原発(福井県)が2013年9月に停止して以来、1年11カ月ぶり。

 九電は原発停止による燃料費増加を理由に電気料金を本格的に値上げしており、今後、消費者や企業から電気料金の値下げ圧力が強まる可能性がある。値上げに踏み切った他の大手電力も再稼働後の対応が焦点となりそうだ。

 九電は14日、川内1号機の出力を30%まで上げた。その後出力を徐々に上げ、8月下旬にフル出力に持って行く計画。原子炉容器や冷却設備などの性能を最終確認し、9月上旬に本格的な営業運転の開始を見込む。フル出力運転に入れば、他社からの融通なしで夏場の電力供給を賄えるとしている。10月中旬には川内2号機も再稼働させたい考えだ。

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