DHL、グーグル・グラスの試用を米施設に拡大 〜 倉庫での業務効率化に活用
- 2015年8月20日
- ハイテク情報
ドイツの宅配サービス大手DHLの供給網部門であるエクセル(Exel)は、グーグル・グラス(Google Glass)を米国内2ヵ所の倉庫で試験的に導入する。
マニュファクチュアリング・ビジネス・テクノロジーによると、DHLは、オランダにある自社倉庫で2015年初めにグーグル・グラスを試用したところ、梱包時間を25%短縮できたことから、試用を米国事業にも拡大する。
エクセルによると、倉庫作業員がグーグル・グラスを使うことで、倉庫内のどの部分に何が保管されているかといった情報をレンズに写し出せるため、配達物の発見や梱包の作業に費やす時間を短縮できる。
グーグル・グラスには、バー・コードを読み取る機能が搭載されている。エクセルの幹部は、大量の商品を頻繁に発送するオンライン小売業者にとっての恩恵が特に大きいと説明する。
また、グーグル・グラスを使うことは、繁忙期の臨時作業員が仕事を早く覚えるのにも役立つと期待される。
グーグルは、グーグル・グラスを2013年に1500ドルで限定的に発売したが、プライバシー懸念の逆風を受けて、2014年後半に消費者向け販売からいったん撤退した。同社はその後、グーグル・グラスの業務利用に重点を移しており、昨今では医療サービスでの利用も増えている。
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