シールズ学生「国民無視」 安保、中央公聴会で賛否

 【共同】参院平和安全法制特別委員会は15日、安全保障関連法案採決の前提となる中央公聴会を開いた。法案に反対する大学生らのグループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバーで明治学院大4年の奥田愛基さんは「憲法を無視することは国民を無視するのと同義だ」と述べ、廃案を訴えた。与党推薦の国際政治学者2人は法案に賛成した。

 奥田さんは民主党推薦で出席。「(政府の説明に)不安を感じた人が声を上げ始めた。国民の理解を得られなかったのだから、今国会での可決は無理だ」と指摘した。同じ民主党推薦の浜田邦夫元最高裁判事は「内閣法制局によって合憲性のチェックがほとんどなされていない」と批判し「違憲だ」と明言した。

 与党推薦の坂元一哉大阪大大学院教授は「法案は日米同盟を強化し、抑止力を高める」と評価し、白石隆政策研究大学院大学長は「安保環境は急速に変わっている。法制度を整備しないと対応できない」と強調した。

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