領土交渉前進へ対話継続 日ロ首脳、11月にも再会談

 【共同】安倍晋三首相は28日午後(日本時間29日未明)、ロシアのプーチン大統領とニューヨークの国連本部で会談し、北方領土問題の前進を図るため、首脳間の対話を継続することで一致した。11月の20カ国・地域(G20)首脳会合といった国際会議の機会を活用して会談。今後の交渉では領土問題について、双方が受け入れ可能な解決策の作成を探ることも確認した。プーチン氏の年内来日は決まらなかったが、最適な時期を探る方針を申し合わせた。

 両首脳は、領土問題について2013年4月の日ロ共同声明で「双方に受け入れ可能な解決策」を目指す方針で合意しており、10月に再開する平和条約交渉を見据え、仕切り直した形だ。交渉は昨年1月を最後に中断していた。

 プーチン氏の来日に関し、日本政府筋は「年内に実現するとした昨年の首脳間合意が前提だ」と説明したが、会談では双方から具体的な時期の言及はなかった。

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