節水のご褒美は値上げ?〜加州、LAなどが割増料金導入

 深刻な干ばつが続くカリフォルニア州では、使用量制限などによって水の消費量が劇的に減少したことで水道会社の収入が落ち込み、ロサンゼルスやサンフランシスコ・ベイエリアなど一部の給水区で水道料金が値上げされている。

 ロイター通信によると、地域住民は水不足対策として厳しい節水を強いられているが、一方で水道局は、減収によって建物使用料や水道管修理、水の購入費といったコストの支払いが苦しくなっている。ロサンゼルス市水道電気局(LADWP)は、2015年度(7月1日まで)の収入が前年度から1億1100万ドル減少、月約2ドルの臨時値上げで対応している。

 このほか、コントラ・コスタ、イーストベイ、サンディエゴなどの給水区も干ばつ関連の水道料金値上げを検討または実施しており、サンフランシスコ郊外のコントラ・コスタ郡では、748ガロン当たり50セントの干ばつ割増料金を課している。このため1日300ガロン使う世帯の月料金は割増前より約12ドル上昇して133ドルになった。

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