同時テロ、シリアで計画 仏大統領「戦争状態」 

 フランスのオランド大統領は16日、上下両院合同会議で演説し、パリ同時多発テロは「シリアで計画され、ベルギーで組織された」と述べた。「フランスは戦争状態にある」と強調し、テロを実行したと主張する過激派組織「イスラム国」の拠点があるシリアで空爆を強化すると表明した。

 オランド氏は演説で非常事態の期間をさらに3カ月延長するよう議員らに要請。「オバマ大統領、プーチン・ロシア大統領と近く会談する」と述べた。17日にはパリでケリー米国務長官と会談した。「イスラム国」に対する軍事的圧力を強めるため、米国とロシアとの連携を模索、対テロ外交を本格化させた。

 フランスのメディアによると、カズヌーブ内相は17日、テロ活動封じ込めに向け国内に軍兵士や警察官ら計11万5000人が展開、16日夜~17日朝に治安当局が国内128カ所を一斉捜索したと明らかにした。(共同)

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