世界経済、転換点に 米利上げで資金逆流 

 米連邦準備制度理事会(FRB)が日本時間の17日、主要な政策金利を事実上ゼロに抑える異例の金融政策を解除し9年半ぶりの利上げを決めた。日米欧の超低金利政策で支えられてきた世界経済は大きな転換点を迎え、市場にあふれた資金が高い利回りを求め米国に逆流する可能性も出てきた。日銀は金融緩和の恩恵を受けてきた新興国の動向を注意深く見守る構えだ。

 日銀は18日に開く金融政策決定会合で大規模緩和の継続を決める見通しだ。米国が本格的な金融引き締め局面に入ったことで政策の方向性が全く逆になる。鮮明になった政策の違いが日本経済に及ぼす影響が焦点になる。

 米国の利上げを世界の主要株式市場や為替相場は冷静に受け止めた。東京株式市場は一時前日比450円を超す上げ幅となり、アジアの主要市場も軒並み値上がりした。(共同)

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