テーマパークに金属探知機〜年末休暇控えディズニーなど

 年末休暇期間中に数千万人の観光客を迎えるディズニー、ユニバーサル、シーワールドの国内大手テーマパークは17日、治安対策として入り口に金属探知機を設置すると発表した。

 ニューヨーク・タイムズによると、国内6カ所のテーマパークで毎年約5000万人を集めるディズニーは、過去に試験導入したことがある金属探知機を常設する見通しだ。ただし、当面は来場者全員を検査するのではなく、無作為に選んで検査を受けてもらう計画だ。

 ユニバーサルは今回の設置を「試験」と呼びながら、「今の世の中に合った警備を考えると、これは自然な流れ」(トム・シュローダー広報)と説明している。

 5州11カ所で複数ブランドのパークを運営するシーワールドも、施設内のセキュリティを強化する方針だ。

 テーマパークは9.11テロ以降、米国文化の象徴とも言えることからテロの標的になりやすいと考えられてきた。それでも最近まで、シックス・フラッグスが18施設で金属探知機を導入したのを除いて大半は娯楽を尊重して私服警官や監視カメラの導入にとどめていた。

 しかし、パリやカリフォルニア州サンバーナディーノで起きた最近のテロ事件を受け、テーマパーク側はもはや警備を強化する以外に選択の余地が無いとの判断に至った。

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