オンライン商戦は好調〜実店舗と宅配業者には試練

 歳末商戦ではオンライン・ショッピングの人気が非常に高い一方、実店舗の売り上げは落ち込み、宅配業者が能力の限界に達している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、消費者は遅配の恐れがあってもショッピング・モールに足を運ぶよりネットでの買い物を選んでいる。市場調査リテイルネクストの調べでは、先週末の実店舗売上高は前年同期比6.7%減、客足も10.4%減となり、11月1日から12月14日までの5.8%減、8%減を上回る下げ幅だった。

 アパレル・チェーンのエディー・バウアーやパシフィック・サンウェアは今週、消費者に宅配大手フェデックスのせいで配達が遅れていると説明した。

 業界コンサルタントによると、フェデックスと同業のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は荷物の取扱能力が限界に達し、幾つかの小売り業者に対して宅配の発注を制限している。一方、UPSは23日、荷物の約98%が予定日までに届いており、200社以上の追加注文に応じていると発表した。

 小売りチェーン大手のコールズはネットから店舗に客を呼び戻すため、17日午前7時から24日午後6時まで連続営業する奇策を導入した。玩具のトイザラスも23日から25日の午後9時まで39時間連続で営業する。

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