ディズニー株は売りの指摘も〜ESPN問題は深刻と

 娯楽大手ディズニーは、公開直後の週末で5億ドル以上の世界興行収入を記録した新作映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の成功に沸いているが、同社の今後の見通しに懸念を持ち、ディズニー株を「売り」と評価するアナリストもいる。

 ニューヨーク・タイムズによると、BTIGリサーチのベテラン・メディア・アナリストであるリチャード・グリーンフィールド氏は、顧客にディズニー株の売却を強く勧告している。「スター・ウォーズは末端の現象にすぎず、ディズニーが直面するもっと大きな経済的および戦略的問題が見えにくくなっている」と、問題の根深さを指摘する。

 氏は、重要なのはダース・ベイダーやドナルドダックなどの人気ではなくスポーツTV部門ESPNの問題であり、「ピクサーを含む映画部門の成功によって、テレビ配信の解約が増えたり新規契約が増えなかったりというESPNの切迫した不振に投資家の目が向かなくなっている」と指摘。「ディズニーの核は最も固定経費のかかるケーブルテレビ事業だということを投資家は思い出さなければならない。消費者行動の急激な変化で、ESPNは今やディズニーで最大の問題を抱えたビジネスになっている」と強調する。

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