主要港のコンテナ取扱量、リセッション以降最小の伸び

 2015年は、世界の主要30港におけるコンテナ取扱量の伸びが2009年以降で最も小幅にとどまったもようだ。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、通常なら年末商戦前の数カ月にメーカーが世界の小売店向けに大量の商品を出荷するが、昨年はこの繁忙期がなく、コンテナ輸送の需要が抑制された。海運業界の情報会社アルファライナー(Alphaliner)は、第3四半期(7~9月)の取扱量が0.9%減と米国がリセッション(景気後退)を脱した09年以降で初めて落ち込み、通年でも0.8%の微増にとどまったと推定している。

 業界では新造船が記録的なペースで就航しているが、需要が少ないため、船会社はスペースを埋めるのに苦労している。業界全体の輸送能力は15年に170万TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個分)も増え、供給過剰による輸送料金の低下を防ぐため、船主や運航業者は計130万TEUを上回る船を遊ばせた。

 コンテナ取扱量が最も大きく落ち込んだのはジャカルタで、1~9月は前年同期比で16.6%も減少。ハンブルグも9.2%減少した。これに対しニューヨーク、ベトナムのホーチミン、マレーシアのポートクランは2桁台の増加を記録した。

 国際貿易の落ち込みには為替の動きが大きく影響しており、特に最も多忙なアジア発欧州向けルートは、ユーロ安による中国製品の需要低下で輸送量が劇的に落ち込んでいる。

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