交通事故死者急増、昨年上期 〜 運転中のスマホ使用が影響?
- 2016年1月12日
- アメリカ発ニュース
米国では2015年上半期、交通事故死者数が1万6225人と前年同期から8.1%も増加したことが、運輸省道路交通安全局の統計で分かった。同局の担当者らは、スマートフォンを操作しながらといった不注意運転の増加が関係しているのではないかと見ている。
ロイター通信によると、最近ではガソリン価格の低下や景気の回復をうけて、車の運転量が全体に増えているが、死亡者の増加率はその2倍以上に上り、半期の増加幅では1977年以降最大となった。全米高速道路交通安全委員会(NHTSA)のデータでは、14年の死亡者数は通年で3万2675人、100万走行マイルあたりでは1.07人と過去最低を記録し、乗用車の死亡者は2万1022人で1975年の測定開始以降最も少なかった。15年上半期に急増した原因はまだ特定されていないが、注意散漫運転など可能性の高い要因を調査中で、ガソリン価格の低下でティーンエイジャーなどリスクの高いドライバーの運転が促進された可能性もある。NHTSAのマーク・ローズカインド局長は「スマホを手にする人が大幅に増え、何らかの影響を与えているのは間違いないが、影響の度合いを判断するにはまだ情報が不十分」と説明。運転中にスマホを手で操作することを禁じる、または車のシートベルトや単車のヘルメット着用を義務付ける有効な州法がないことも批判している。
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