非白人票の争奪戦開始 民主2候補、議論に熱

 大統領選に向けた11日の民主党候補者討論会で、クリントン前国務長官(68)とサンダース上院議員(74)は少数派を意識した主張をぶつけ合った。ヒスパニック(中南米系)が多い西部ネバダ州での20日の党員集会や、黒人が多い南部サウスカロライナ州での27日の予備選をにらんだ非白人票の争奪戦が始まった。

 指名争い序盤の2戦を終え、1勝1敗の両氏は、中西部ウィスコンシン州での討論会で、移民対策や、黒人差別体質が問題視される警察の改革について熱のこもった議論を展開した。

 クリントン氏は「国外に追放すべきは犯罪者で、勤勉な移民の家族ではない」と述べ、一定の条件を満たす不法移民に米国滞在を認める移民制度改革を進める考えを表明。黒人やヒスパニックも含めた全ての国民が成功の機会を得られるような米国をつくると訴えた。(共同)

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