ゼロ金利維持で重大な結果 カンザスシティー連銀総裁
- 2013年2月12日
- アメリカ発ニュース
【共同】カンザスシティー連邦準備銀行のジョージ総裁は12日、ネブラスカ州オマハで講演し、1月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策決定に反対した理由について「景気回復支援のため金利を低く保つことに賛同するものの、事実上のゼロ金利維持が、それなりに重大な結果をもたらすことも知っている」と述べ、政策金利を早期に引き上げる必要があるとの認識を明らかにした。米メディアが伝えた。
FOMCの事実上のゼロ金利政策と量的緩和第3弾(QE3)について「こうした政策で生じ得るリスクとコストは、利益を上回っているとの理由から反対した」と説明。米連邦準備制度は事実上のゼロ金利政策によって、リスクが大きい高利回りの投資を追求するように銀行や投資家を仕向けていると警告した。「健全なリスク許容の動きが、過剰で損害をもたらすものに変わるポイントを見極めるのは非常に難しい」と指摘した。
また、バランスシート活用による量的緩和の出口戦略に触れて、保有証券類を「大量かつ積極的に売却」すれば「金融市場や市場機能を損なう恐れがある」と指摘。その上で「このような行動はこれまで前例がない」と述べ、資産購入継続によるバランスシート規模の拡大が金融緩和の円滑な解除を妨げる可能性があると強調した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ