アンスローピック、小規模事業者向け人工知能市場開拓に注力 〜 クロード・フォー・スモール・ビジネスを提供

生成人工知能新興大手のアンスローピック(Anthropic)は5月13日、ウォルマートやスターバックスのような大企業ではなく、各地域の工具店や飲食店といった事業主を対象とする新たなサービス集合体「クロード・フォー・スモール・ビジネス(Claude for Small Business)」を発表した。

テッククランチ誌によると、アンスローピックやオープンAI(OpenAI)、マイクロソフト(Microsoft)、グーグル(Google)といった人工知能大手らはこれまで、生成人工知能のツールやサービスを大企業に売り込んできた。しかし、中小企業での人工知能活用が加速していることから、アンスローピックは小規模事業主向けのサービスを提供することで、同市場における顧客基盤の拡充と存在感の向上を一気に高めたい考えだ。

クロード・フォー・スモール・ビジネスは、利用者に代わってウェブ閲覧やファイル管理、複数段階の仕事の流れを実行する人工知能代理人(AI agent)プラットフォーム「クロード・コーワーク(Claude Cowork)」内に組み込まれたトグル(toggle)操作(同一動作を繰り返して操作する手法)を通じて利用可能だ。

有料利用者はそれを有効にすることで、下記の自動化サービスにアクセスできる。
1)簿記機能(経理業務)
2)ビジネスに関する知見の提供
3)広告キャンペーン用の生成ツール

新サービス集合体はそのほか、クイックブックス(QuickBooks)やキャンヴァ(Canva)、ドキュサイン(DocuSign)、ハブスポット(HubSpot)、ペイパル(PayPal)といった第三者製ソフトウェア製品とクロード・コーワークとの連携機能も提供する。

「小規模事業者は米国内総生産(GDP)の44%を占め、民間部門の労働力の約半分を雇用しているが、人工知能の導入は大企業より遅れている」「これまでの人工知能ツールや知見が彼らの運営様式に適していないため、人工知能利用がチャットボットにとどまっている」とアンスローピックは指摘した。

同社の今回の動きは、人工知能プラットフォーム間の競争が市場の下位層に広がっていることを示唆するものだ。人工知能大手らによる市場競争の次なる戦場は、これまでのフォーチュン500社から、3600万の小規模事業者に移行すると見込まれる。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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