グーグル・グラス禁止法案提出〜Wバージニア州議、運転中の安全懸念
- 2013年4月1日
- 米国ビジネス
グーグルが開発中の身体装着型情報端末「グーグル・グラス」について、自動車運転中の使用を禁じる法案がこのほど、ウェストバージニア州議会で提出された。最新のインターネット関連機器が、市場に出る前から物議を醸している。
グーグル・グラスは、AR(拡張現実)機能付きの眼鏡型インターネット接続端末。クリスチャン・サイエンス・モニターによると、ギャリー・ハウエル州下院議員(共和)が提出した法案は、「頭部装着型ディスプレイ付きのコンピュータ」の運転中の使用を禁じる内容で、グーグル・グラスが対象なのは明らか。
同州ではすでに運転中のテキスト受送信やハンズフリー機能のない携帯電話の利用が禁じられており、グーグル・グラスのような装置がドライバーの目の前に情報を表示すれば、テキスティングと同じように注意力を低下させると懸念されている。
グーグル・グラスには、道案内のほか、写真や動画の撮影、音声起動の検索といった機能がある。眼鏡型であるため、カメラと違って撮影していることが他人に分かりにくく、プライバシー侵害を懸念する声もある。フェイスブック上では、ワシントン州シアトルのバー「ザ・ファイブ・ポイント(The 5 Point)」が「グーグル・グラスが発売されれば当店は店内での使用を禁止する」と表明し、一方でこうしたプライバシー懸念を否定するウェブサイト「ストップ・ザ・サイボーグス(Stop The Cyborgs)」も出現した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ