スマートメーター使い無料Wi-Fi〜加州サンタクララ、市内全域で

 カリフォルニア州サンタクララ市は、住宅全戸の電力計の刷新を機に、市内全域で無線LAN(Wi-Fi)の無料提供を始めた。

 AP通信によると、シリコンバレーの心臓部に位置する人口11万8000人の同市は、1日までに全戸に導入した通信機能付きの電力計(スマートメーター)を利用して、自治体としては国内で初めて、屋外で無料のWi-Fi提供を始めた。

 スマートメーターは、無線通信網を使って電力や水道などの使用量をサービス業者に送信するため、従来の検針のように係員が定期的に戸別訪問する必要がない。サンタクララの場合、メーターに屋外でインターネット利用を可能にする別の機能を持たせた。

 地元の電力会社シリコンバレー・パワーは「住民、訪問者、地域の労働者は、電車の待ち時間や買い物の最中、洗車を待つ間、庭でくつろぐ時などにインターネットを使えるようになる」と話している。

 国内では、場所を限定して無料Wi-Fiサービスを導入する自治体が増えているが、公園、病院、図書館といった公共施設の周辺に集中したり、ハイテク企業に依存する例がほとんど。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くグーグルの場合、同市全域にWi-Fiを提供しているほか、ニューヨーク市でも自社オフィスのあるチェルシー地区で同市では最大規模の公共Wi-Fiを提供している。

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