機関車工場で950人を削減〜GE、石炭輸送の需要低下で
- 2013年4月12日
- 米国ビジネス
ゼネラル・エレクトリック(GE)は、石炭の値下がりで北米の機関車需要が低下していることを受け、ペンシルベニア州エリーの機関車工場で950人を削減し、その6分の1をテキサス州フォートワースの工場に移す。
ウォールストリート・ジャーナルによると、人員削減は、組合指導部との交渉が終わる10月から始める予定で、テキサス工場は160人の増員となる。今年1月から稼働しているフォートワース工場には組合がなく、100年以上の歴史を持つエリー工場に比べると労働者1人当たりの生産性が20%も高い。そうしたコスト問題と販売見通しの悪さが、今回の決定につながった。
GE輸送部門の責任者ロレンゾ・シモネリ氏によると、北米では石炭価格が15%下がっているため、GEの顧客が所有する機関車のうち約11%(3000台)が待機中だという。国内では鉄道関連の投資が拡大しているが、GEでは石炭のような重い貨物を運ぶための機関車の需要が下がっている。
建設・鉱業機械最大手キャタピラーも、鉱業部門の不振などで打撃を受けている。同社は世界各地の工場で人員を削減しており、先週はイリノイ州の掘削機械工場で460人以上を削減すると発表したばかり。人員以外のコスト削減にも積極的に取り組んでおり、12年には組合のあるカナダ・オンタリオ州の機関車工場を閉鎖して、組合がなく人件費がオンタリオ工場のほぼ半分というインディアナ州の工場の生産を拡大している。
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