肥満で肝がん、細菌が原因 細胞を老化、がん研解明

 【共同】肥満になると腸内で特定の細菌が増えて肝臓の細胞を老化させ、肝がんを発症させることをマウスの実験で発見したと、がん研究会(東京)などのチームが27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 腸内で増えた細菌が胆汁の成分を、細胞を老化させる物質に変化させた。これが肝臓に取り込まれ、老化した細胞が発がんを促すタンパク質を周囲に分泌していた。チームは、肥満気味の肝がん患者では約3割で肝臓の細胞が老化していることから、人でも腸内細菌が肝がん発症に関わるとみている。

 がん研究会の原英二がん生物部長は「腸内細菌の種類を調べれば、肝がんのリスクを調べることができる。特定の細菌が増えないようにできれば、肥満による肝がんを予防できるかもしれない」としている。

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