学生記者がテロ遺族取材 「心の強さ」に感銘

 【共同】「学生記者」として米東部を訪れている長野県の中高生20人が2日、米中枢同時テロで倒壊したニューヨーク・マンハッタンの世界貿易センタービル(WTC)跡地に隣接する「トリビュートセンター」を訪れ、同時テロの遺族が示した「心の強さ」に感銘を受けた。

 中高生は遺族らでつくる「9・11家族会」会長の元消防士リー・イエルピさん(69)らを取材。スタッフの説明を受けながら、WTCに突入した機体の窓部分や、犠牲者約1800人の写真が展示されたセンターを見学した。

 消防士だった長男ジョナサンさん=当時(29)=が救助活動中に殉職したイエルピさんは「息子を取り戻すことはできないが、孫や、将来の皆さんの子どもがより良い社会に暮らせるよう(テロを)記憶にとどめ、理解を深めることが大事だ」と中高生に語り掛けた。

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