ドライブイン・シアターを救え〜ホンダ、デジタル映写機導入を支援
- 2013年8月13日
- 米国ビジネス
ドライブイン式の野外映画館が存続の危機にあり、自動車大手のホンダが最新設備を供給するなど支援に乗り出している。
ロサンゼルス・タイムズによると、国内には現在、35ミリ・フィルム映画を上映するドライブイン・シアターが約300カ所残っているが、これをデジタル方式に切り替えるにはスクリーン1枚当たり約7万5000ドルかかり、興行収入でそれを賄える施設はほとんどない。
このためホンダの米販売部門は、車と映画を結び付けてきたドライブイン・シアターを維持する運動「プロジェクト・ドライブイン」に協賛し、少なくとも5カ所の映画館にデジタル映写設備を供給する。供給先はファンによるオンライン投票で決まり、投票は16日から、同運動のウェブサイト(projectdrivein.com)で始まる。
投票は9月9日の午後9時に閉め切られ、ホンダが結果を公表する。同社のアリシア・ジョーンズ広報は、「車とドライブイン・シアターは密接につながっている。当社の使命は、郷愁を誘うアメリカの歴史の一片を救うことにある」と話している。
ドライブイン・シアターは、ドライブイン食堂から着想したリチャード・ホリングスヘッド氏が1933年に開館したのが始まり。最盛期の50〜60年代には国内で4000館を超えた。
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