リチウムイオン電池事業拡大〜パナソニック
- 2013年8月30日
- 自動車関連
パナソニックは、自動車分野関連の再構築プランの一部として、リチウムイオン電池事業を拡大する意向だ。小型と大型両方の車両向けリチウムイオン電池の増産目的に、2014年3月までに少なくても2億ドルを投じる。投資は大阪工場の小型電池の生産ライン追加と、別の大阪工場にある生産ライン再稼働に充てられる。河西工場にも新生産ラインを建設する予定。同ラインの稼働開始は来年早期で、より大型の電池が製造される。
電池事業拡大は、自動車と工業システム部門に830億円もの投資をして再起をめざす計画の一環だ。非従来型の小型電池パックをS型電気自動車に搭載しているテスラ、ハイブリッドや電気自動車ラインナップに大型電池を搭載しているトヨタやフォルクスワーゲンなどへの供給が狙い。パナソニックの小型リチウムイオン電池事業部門は、4月−6月期に41億円の営業利益と5.8%の利益率を記録した。これは昨年同期の20億円の赤字からの完全復活である。同社は2018年までに自動車関連の売上げを2兆円まで伸ばすことを目指している。コスト圧縮のため、パナソニックは今年2050億円と従来のおよそ3分の1の設備投資費に抑えるが、主要事業には投資し続ける意向だ。
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