肝炎薬がMERSに効果 米チーム、サルで確認

 【共同】C型肝炎の治療に広く使われる2種類の薬剤に、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染したアカゲザルの症状を抑える効果があるのを確かめたと、米国立衛生研究所(NIH)のチームが8日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。

 感染後にインターフェロンとリバビリンという薬剤を併用して投与すると、炎症によって肺の組織が壊れるのを防ぐとともに、ウイルス増殖を抑える効果があった。

 チームに参加した米ワシントン大の奥村敦研究員(実験動物学)は「人間で同じ効果が期待できるかどうかは未知数だが、命にかかわるような重症例に応用することが可能かもしれない」と話している。

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