「虹の国」道半ば 黒人優遇に白人は反発

 【共同】生涯を通じて差別の解消に力を注いだマンデラ元大統領を5日に失った南アフリカでは、一部の黒人が政財界で成功を収める一方、人種間に横たわる貧富の格差はあまり縮まっていない。黒人優遇策には批判がつきまとい、マンデラ氏が夢見た多人種共存の「レインボー・ネーション(虹の国)」は道半ばだ。

 マンデラ氏は1994年の大統領就任式で、人種融和に向けた新国家建設を宣言。前任の白人大統領デクラーク氏を副大統領に迎え、国民に繰り返し人種間の和解を呼び掛けた。

 その一方で人種間の経済格差を解消しようと尽力。企業に黒人採用を義務付ける雇用均等法が98年に成立したほか、経営陣への黒人登用を強制する施策も進み、黒人優遇路線は後継政権に引き継がれた。

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