国父喪失で不安定化に懸念 南ア国民に動揺広がる

 【共同】南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率いたマンデラ元大統領(95)は、人種の垣根を越えて国民から尊敬された「国父」的な存在で、死去で南ア内には大きな動揺が広がっている。社会の不安定化を懸念する声も一部にある。

 マンデラ氏は旧白人政権に27年半投獄された後、1990年に釈放された。内戦状態寸前に陥る中、人種融和の必要性を訴え、全人種選挙を経て初の黒人大統領に就任、南アは民主化された。

 国際社会に復帰した南アは2011年に主要新興国の枠組みに加わり、13年3月に初めて新興5カ国(BRICS)首脳会議を主催。アフリカ大陸最大の経済大国として「大陸のリーダー」の地位を固めつつある。

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