過去最大の95.9兆円 来年度予算、膨張止まらず

 【共同】政府は20日、2014年度予算案の全容を固めた。一般会計総額は13年度当初比3兆3000億円増の95兆9000億円で、当初予算では過去最大となる。高齢化で医療、年金などの社会保障関係費が初めて30兆円を突破。公共事業費に加え、安全保障を重視する安倍政権の姿勢を反映して防衛費も増えるなど、歳出膨張に歯止めがかからない。

 14年度は消費税増税などで税収が6兆9000億円増える見込みだが、歳出も増えるため財政再建はあまり進まない。新たな国債発行額は41兆3000億円に上り、13年度からの削減額は1兆6000億円にとどまる見通しだ。

 20日は予算編成での残る課題をめぐり、麻生太郎財務相と関係閣僚が折衝した。焦点の診療報酬改定では総額を0.1%引き上げるなど、主要項目で閣僚が合意した。21日の財務相と総務相の協議で閣僚折衝は終わり、予算案は24日に閣議決定される。

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