海上警察強化を警戒 防衛研が中国報告書

 【共同】防衛省のシンクタンク、防衛研究所は1日付で中国の軍事動向を分析した「中国安全保障レポート2013」を公表した。沖縄県・尖閣諸島周辺や南シナ海で海洋権益拡大を狙う中国が海上警察機関を統合し、能力強化を図っているとして、警戒すべきだと強調。危機管理のため、多国間の対話の枠組みを活用する必要性を指摘した。

 中国は昨年6月、分散していた海上取り締まり機関を統合し、日本の海上保安庁に当たる「中国海警局」を新設。レポートは「能力強化につながるという意味では、日本を含む周辺諸国にとって警戒すべき動向だ」と明記した。

 防衛当局間だけでなく、海保など海洋関連省庁が参加した日中協議を続けて不測の事態を回避することが「喫緊の課題」だと位置付けた。

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