化学物質搬出期限守れず シリア、協力姿勢を強調

 【共同】シリア化学兵器の全廃計画で、同国政府は5日、化学兵器禁止機関(OPCW)が定めた全ての化学物質を国外に運び出す目標期限を守ることができなかった。

 欧米諸国はアサド政権が故意に搬出を遅らせているとの疑いを深めている。一方、国営シリア・アラブ通信によると、同国政府は5日、OPCWと国連による化学兵器査察団と、廃棄をめぐり緊急時の医療の確保などに関する合意を締結し、協力姿勢を強調した。

 シリアのメクダド外務副大臣は「シリアが直面している困難により、約束の実行を妨げられることがある」と述べ、内戦が理由だと主張した。

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