着々と進むロシア化 クリミア、テレビ局も占拠

 【共同】ロシア編入に向かうウクライナ南部クリミア半島では7日までに、ロシア系住民らの自警団的な組織がメディアも完全に掌握した。ロシア軍とみられる武装部隊の力を背景に、議会や行政府の周辺では警察の役割も担う。ロシアからは自警団コサックも加わり、住民投票を前に、ロシア化は着々と進んでいる。

 6日朝、迷彩服を着た集団がウクライナ民間テレビ「第5チャンネル」のクリミア中継所を占拠した。新政権寄りの報道を続けてきた放送局だ。放送は間もなく、ロシア国営のニュース専門テレビ「ロシア24」に切り替わった。

 主要都市シンフェロポリにあるクリミア自治共和国議会は6日、迷彩服姿の100人以上の男に取り囲まれた。意に沿わない相手は敷地内に入れない。1人はムチを握り「同胞を守るために(ロシア南部)クラスノダール地方から来たコサックだ」と話す。

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